路線
大津線
大津線は、京阪電気鉄道大津鉄道事業部が管轄する京都府京都市山科区にある御陵駅と、滋賀県大津市中心部にある浜大津駅とを結ぶ京津線と、滋賀県大津市西部地域にある坂本駅と石山寺駅とを結ぶ石山坂本線の2路線です。
・京津線
京津線は、路線距離は7.5kmで、4両編成の車両が京都市中心部地域では地下鉄に乗り入れ、京都府と滋賀県との府県境にあり、旧東海道の難所でもあった逢坂山付近では、登山電車並みの急曲線・急勾配を走り抜け、滋賀県大津市中心部地域では、路面電車のように国道161号線上の併用軌道を走るという日本で唯一、地下鉄・登山電車・路面電車という3つの顔を持つ路線です。
かつては京阪本線と線路が接続され、直通列車もありましたが、京阪本線の地下化と京都市営地下鉄東西線の開業に伴う京津線の部分廃止に伴い、現在は分断された形になっています。
・石山坂本線
石山坂本線は、路線距離は14.1kmで、京津線とは対照的に2両編成の車両が走り、南は琵琶湖湖岸、及び瀬田川河川敷に面した滋賀県大津市西部地域の住宅街や下町を走りぬけるノスタルジックな路線です。三井寺-坂本間は将来堅田への延長をめざして本格的に指向して造られた都市間電気鉄道という二つの顔が並立しています。