車両
800系
京阪800系電車は、1997年(平成9年)に登場した京阪電気鉄道の京津線用通勤形電車です。京津線が京都市営地下鉄東西線への直通運転をするため、平成9年に在来車の80形の代替として導入された車両です。
日本で唯一、地下鉄区間と路面電車区間を直通する車両で、しかも京津線には登山鉄道レベルの急勾配も控えていることから、運行路線の区間ごとに極端に異なる性格に対応するため、急勾配・急カーブ対策など多彩な機能を備えた車両となっています。
東西線内ワンマン運転のためATC/ATO装置、ホームドア対応回路、誘導無線およびホーム監視装置などの設備・装置を搭載し、広範囲の電車線高さに対応するパンタグラフ、急曲線・急勾配・併用軌道に対応するための台車・主電動機・制御装置・ブレーキ装置や車体など直通運転を配慮した特別設計、最新機器としています。
これらの条件に伴う高度な装備機器類に加え、上質な接客設備などにもよって、1mあたりの値段は日本で一番高いのではないかと言われるほどの高コストな車両とされています。
先頭車はセミクロスシート、中間車はロングシートの座席配置とし、インテリアは京阪線9000系に準じましたが、外部塗装は新時代の京津線にふさわしいデザインとしました。