車両
8000系
京阪8000系電車は、1989年(平成元年)に登場した京阪電気鉄道の特急形車両です。
8000系は、鴨東線開通に伴う特急車増備用として新造し順次増備し3000系特急車と置き換えられました。
アルミ合金製車体に複層ガラスの固定窓を採用し、インバータクーラと共に静かな車内とし、1両毎に室内カラーリングを変えています。
京阪特急伝統のテレビカーは1編成1両とされていますが、自動追尾式BSアンテナを搭載して、衛星放送を受像可能としました。平成18年7月からは走行中でもほとんど映像が乱れない地上波デジタル放送に対応しています。
制御装置は6000系同様の回生ブレーキ付き界磁位相制御ですが、初めてワンハンドルマスコンを採用し、任意の速度での定速度運転を可能とています。
平成9年、10年には、ダブルデッカー車を新造、増結しました。同車は室内デザインを他車と違う異空間を創造、魅力ある電車となりました。
特急用車両のカラーデザインは、昭和26年(1951年)から約半世紀にわたり、上半分が黄色のマンダリンオレンジで、下半分が赤色のカーマインレッドの塗装を施していましたが、平成20年6月より新たな特急色として上部を赤色のエレガントレッド、下部を黄色のエレガントイエローとし、赤色と黄色の間に金色のエレガントゴールドの帯を配しエレガントなイメージを連想させるカラーデザインになりました。さらに、塗装変更にあわせ、車内のシートもリニューアルしています。