車両
700形
京阪700形電車は1992年(平成4年)に登場した京阪電気鉄道の石山坂本線用の路面電車車両です。600形の増備車として計画された車両ですが、電車線電圧1500V昇圧準備車としたため新形式となりました。
600形とくらべ、主回路、SIV、コンプレッサ回路の複電圧化の変更、ブレーキ装置もSME形直通ブレーキから全電気指令式電磁直通ブレーキに変更されています。
700という形式は京阪本線で1977年~1978年にかけて1000系(3代)に代替され消滅しましたが、大津線の新形式車両を製造するにあたり約15年ぶりに3代目の形式として復活したものです。
登場時から1997年10月の京都市営地下鉄東西線開業までは京津線の準急にも使われていましたが、以降は800系が京津線で使用され、600形とともに石山坂本線で運用されています。
2003年10月4日からワンマン運転を実施したため、600形と同じく運転台のマスコンの近くに進行方向に向かって左側のドアを開けるスイッチが新設され、ドアチャイム機能付き自動放送装置も取り付けられました。
1997年10月以降京津線には運用上入線することはありませんが、夏のビール電車や冬のおでん電車等の臨時列車として四宮まで入線することもあります。