車両
600形
京阪600形電車は、1984年(昭和59年)に登場した京阪電気鉄道の石山坂本線用の路面電車です。老朽化が進んで来た車両を置き換えるために、大津線車両のサービス改善を図るため新造した冷房車で、性能的には複巻電動機を採用して界磁位相制御で回生ブレーキを可能とし、厳しい線路条件に対応するため定速制御を採用しています。回生ブレーキ失効時に備え非常発電ブレーキも装備しています。
600という形式は、京阪線の昇圧により一度姿を消していますが、大津線初の冷房車を製造するにあたり、4ヶ月で3代目の形式として復活しました。平成5年から昇圧改造工事を実施しブレーキ装置を含め700形と同性能となっています。
2003年からワンマン運転を実施するために、運転台のマスコンの近くに進行方向に向かって左側の扉を開閉するドアスイッチが新設されるとともにドアチャイム機能付き自動放送装置も導入されました。