車両
2400系
京阪2400系電車は、1969年(昭和44年)に登場し2200系の増備用として新造した戦後関西初の通勤冷房車です。2200系をベースにしているため、性能的にはほぼ同じですが、屋上に8個の分散式小型ユニットクーラーRPU-1509A(東芝製)を搭載し、大型MGを初めて採用したのが特徴です。
内装のリニューアル、制御装置の添加励磁・回生ブレーキ化および補助電源装置の静止型インバータ(SIV)化などの車体改修工事を昭和63年から平成2年にかけて実施されています。前照灯にシールドビームが採用され、尾灯・標識灯も従来のガイコツと俗称されたデザインから四角い形に変更されています。これにより正面の印象がかなり変わりました。
京阪では初めて運転台つきの電動車がなく、主電動機は中間車のみに装備されています。通勤客の増大により収容力を増やす必要があったため中間に運転台を持たない固定編成となりました。
冷房用の大容量電動発電機が搭載されたことを生かし、その三相交流電源による容量の大きい暖房装置が取り付けられました。