車両
2600系
京阪2600系電車は、1978年(昭和53年)に登場した京阪電気鉄道の通勤形電車です。
2000系「スーパーカー」の代替え用として昭和52年から新造した車両で、複巻電動機を採用し、MG交流出力を分巻界磁の電源とすることで複電圧に対応した回生ブレーキ車です。
MT編成の単車昇圧方式とし、2両から4両を1ユニットとして、4~8両編成に対応できる自由度の高い車系です。中でも2621編成では、省エネ効果を向上させた新冷房方式を採用し、当時開発途上だった光ファイバを用いたモニタ装置を試用しました。
昭和55、56年には増備及び1800系代替え用として2630番代車両28両を新造しました。
架線電圧の600Vから1500Vへの昇圧に対応できなかったため、同系列の車体や台車を改修するとともに複電圧仕様の回生ブレーキ付き制御装置への変更、冷房化、冷房電源確保のための大容量MGの搭載、鋼体架線対応の下枠交差型パンタグラフPT-4805A-Mへの交換、電圧指令式前面行先表示器の取り付け、スカートの取り付け、前照灯のシールドビーム化を施されています。
2000系時代と比べて最高速度110kmと、性能が大幅に変わっています。加速を抑え、高速向きにしたことにより、性能面では2200系とほぼ同等になっています。
主電動機は複巻電動機のTDK-8135Aで、制御器は界磁位相制御のACRF-H4155-775Aが採用されました。2000系に引き続き分巻界磁制御による回生ブレーキを使用しています。